インタビュー実施月:2023.09
ポイントカードとアプリを連携
「アプリ販促」で販促活動のDX化を実現!
江釣子ショッピングセンター・パル
ポイントカードとアプリを連携
「アプリ販促」で販促活動のDX化を実現!
江釣子ショッピングセンター・パル
【インタビュー対象者】
江釣子ショッピングセンター・パル事務局 企画課
佐藤 悠樹 様
江釣子ショッピングセンター・パル
テナント80店舗の江釣子ショッピングセンター・パル様 (以下パル様)1981年に、岩手県北上市に地域主導型のショッピングセンターとして創業されました。
元々は商店街からスタートし、地域の皆様と一緒に創り上げてこられ、今では80のテナント店舗を構えております。 地域に根差したテナント店舗が多く、地方では珍しい大型のショッピングセンターです。
今年(2023年)には42周年を迎えられます。11月には恒例の周年祭もあり、テナント店舗と協力の上、地域のお客様に喜んでいただけるようなイベントやミニコンサートを開催されています。
江釣子ショッピングセンター・パル様は、スマホの普及に伴いポイントカードをアプリと連携するなど、販促の方法をデジタル化したいという思いから、約1年前に弊社サービス「matomaru」を導入いただきました。(当時のサービス名:アプリムーバー)
販促をデジタル化したいと思われた経緯や実際の効果、今後取り組んでいきたいことなどについてお伺いしました。
- ご導入のきっかけ
- ・スマホの普及に伴い、会員証のデジタル化をしたい
- ・アプリだからこそできるクーポン配信などを取り入れたい
- ・創業40年の老舗ショッピングセンターに、若年層にも来店してもらいたい
- ご活用方法
- ・ポイントカードをアプリと連携し、会員情報管理をデジタル化
- ・アプリを通じてショッピングセンターや各店舗の情報を配信
- 実際の効果
- ・カードタイプからアプリへの移行したポイント利用者数が1年間で約5,000人
- ・アプリが、販促媒体をアナログからデジタルへ切り替えるための入り口に
導入したきっかけ
ポイントカードとアプリを連携してデジタル化の動きへ追随
東北の地方都市ということもあり、これまでは折込チラシや会員様向けのダイレクトメールなど、アナログの媒体を主に使用して販促を行っていました。しかし、スマホの普及率が非常に高くなっている今、お客様向けの広告媒体の一つとして、デジタルの媒体もうまく取り入れて販促を行っていく必要性を感じていました。
また、アナログの媒体はダイレクトメールの郵送費などのコストがかかるといった点も、デジタル化を検討する理由の一つとして考えていました。
ちょうどその頃、「matomaru」のアプリが、他のショッピングセンターで利用されていることを知りました。事例紹介を聞く機会があったのですが、同業者ということもあり、アプリ導入までのイメージが湧きやすく、当社が気になっていた「ポイントカードの会員情報をアプリに移行しても引き続き利用できるのか」など、デジタル化への不安なことは払拭することができました。
POSレジシステム側もリーダーを読み込めるものに変更したタイミングだったということもあり、アプリ販促の導入を決めました。
アプリの活用方法と効果
アプリポイントカードへの移行数が導入後1年間で約5,000人を突破
アプリを導入する大きな理由の一つであった「デジタル化」といった部分でまずは、ポイントカードのシステムと連携し、会員様にはアプリにポイントカードを移行していただくことで、スマホ上で管理できるようにしました。
他には、セール情報やショッピングセンター館内で行われるイベント・催事、会員様向けの特別ご優待会など、プッシュ配信機能を活用して定期的に情報配信を行っています。それだけでなく、例えば、各テナントから「飲食店で使えるドリンククーポンを期間限定で発行してほしい。」といった依頼があった際には、アプリから該当の店舗で使用できるクーポンを発行するなど、各店舗の施策もアプリを活用しています。
また、パルの公式HP、各店舗がそれぞれ運営しているInstagramやFacebookなどのSNS、求人情報を掲載しているページに、アプリから直接アクセスできるような導線づくりをしています。
アプリ会員数は導入後1年間で約5,000人となり、全体のポイントカード会員数の約12%がアプリのポイントカードに移行いただいております。全体からみるとまだまだ少ない数字ではありますが、ポイントカードをアプリと連携したことで、現在のポイント数や買い物で使用したポイントの履歴をアプリ上で確認することができるようになったため、便利に使っていただけるようになっていると感じています。
スマホで管理できるようになったことで、カードを持ち歩く必要がなくなりました。QRコード決済などを普段から利用しているお客様は、アプリでポイントを貯めて、QRコード決済でお会計をしていただくことで、スマホだけで一連の流れを完結させることができます。こういった点も利便性につなげられているのではないかと思っています。
今後の展望
20~30代にもご利用いただけるショッピングセンターアプリへ
導入後の約1年でアプリへ移行された会員様は約5,000人、全体の12%です。まずは、移行率50%以上を目指していきたいと考えています。これまでアプリの移行案内には、ダウンロード用のポスターを館内に貼りお客さまへ周知してきました。また、ポイントカード会員様向けのダイレクトメールの中にも、アプリでできることを詳細に記載したリーフレットを同封した施策も行ってきました。
今後はアプリへの移行率を上げるだけでなく、新規会員獲得のための施策にも取り組んでいきたいと考えています。
システム開発をすすめ、アプリ上から直接ポイントカードへの登録ができるようになったため、各店舗からも今まで以上にアプリダウンロードを促し、新規会員数を増やしていきたいと考えています。
様々なアプローチでアプリへの移行数、新規会員数が増加することで、これまでダイレクトメールで情報配信をしていたところを、アプリで行っていきたいと考えています。そして、その削減できたコストを、他の販促施策に活用することで集客に繋げていきたいと思います。